「夢であいましょう」(以降「夢あい」と略)が、他のバラエティとの違いを見せていたのは、全体的に笑いの中にシャレっ気があふれていた点でしょう。
シャレっ気とは「おシャレ」とは似て非なるもの。ただ、その違いを説明するのは容易なことじゃありません。英語だとウイット、フランス語だとエスプリなんて言いますが、国民性の違いが言葉にも現れるのか、少しニュアンスが違うんですよね。
日本の文化で説明すると、川柳とか、いま流行りの謎掛けなどにはシャレっ気があふれています。どちらもユーモラスであっても、爆笑を呼ぶものじゃない。思わず「にやり」と笑顔にさせるのがシャレっ気なんです。
「夢あい」の中には、爆笑のコントもありましたし、出演者のアドリブで司会の中島弘子を吹かせることも珍しくありませんでした。ただ、番組の大部分は「にやり」とさせるシャレっ気で構成されていたように思います。
その代表例が毎回のオープニングでしょう。普通なら、決まったものを使うか、多少アレンジを変えるかでしょう。「夢あい」では吉村祥による毎回異なるタイトル画(時には立体的な作品になることも)が披露されました。
毎週見ている視聴者に「今週はその手で来たか」と「にやり」とさせるために趣向をこらしていたのです。もちろん全体的にも、毎回同一テーマのもとで、コント、歌、トークを巧みに融合させるという構成が、シャレっ気によって成り立っていました。
そんな「夢あい」の精神は、後の番組に受け継がれたのでしょうか。終了から13年後の1979年にスタートした「ばらえてい テレビファソラシド」には、確実にDNAが継承されていました。ただ、これは演出・末森憲彦と永六輔のコンビが再会して作られた番組であり、継承という意味合いとは、また別ものでしょう。
その後、「情報バラエティ」というジャンルが人気を集め、知的な番組と評価もされました。しかし、そこからは「シャレっ気」は感じられませんでした。例外ともいえるのが、90年にオンエアされたフジの深夜番組「カノッサの屈辱」ですが、これについては回が進んだところで触れたいと思います。
そんな中、数少ないDNAの継承者といえるのが、「てれびふぁそらしど」のレギュラーでもあったタモリでは。タモリでコントといえば「今夜は最高」が思い出されますが、むしろ素のタモリが全面に出ている番組にシャレっ気を感じます。
「タモリ倶楽部」もシャレのきいた番組ですが、昨年スタートした「ブラタモリ」は、知的バラエティの新たな形を確立させたという点では、スタイルは全く違うものの、DNAを受け継いでいるのでは。NHK制作ということも関係しているのかもしれません。
全編にタモリの知識、ウイット、警句等があふれ、それだけで散歩番組として充分成立しているにもかかわらず、毎週新たに作られるCG映像。意図的かどうかは別にして、あの部分には充分「シャレっ気」を感じてしまいます(笑)。
シャレっ気とは「おシャレ」とは似て非なるもの。ただ、その違いを説明するのは容易なことじゃありません。英語だとウイット、フランス語だとエスプリなんて言いますが、国民性の違いが言葉にも現れるのか、少しニュアンスが違うんですよね。
日本の文化で説明すると、川柳とか、いま流行りの謎掛けなどにはシャレっ気があふれています。どちらもユーモラスであっても、爆笑を呼ぶものじゃない。思わず「にやり」と笑顔にさせるのがシャレっ気なんです。
「夢あい」の中には、爆笑のコントもありましたし、出演者のアドリブで司会の中島弘子を吹かせることも珍しくありませんでした。ただ、番組の大部分は「にやり」とさせるシャレっ気で構成されていたように思います。
その代表例が毎回のオープニングでしょう。普通なら、決まったものを使うか、多少アレンジを変えるかでしょう。「夢あい」では吉村祥による毎回異なるタイトル画(時には立体的な作品になることも)が披露されました。
毎週見ている視聴者に「今週はその手で来たか」と「にやり」とさせるために趣向をこらしていたのです。もちろん全体的にも、毎回同一テーマのもとで、コント、歌、トークを巧みに融合させるという構成が、シャレっ気によって成り立っていました。
そんな「夢あい」の精神は、後の番組に受け継がれたのでしょうか。終了から13年後の1979年にスタートした「ばらえてい テレビファソラシド」には、確実にDNAが継承されていました。ただ、これは演出・末森憲彦と永六輔のコンビが再会して作られた番組であり、継承という意味合いとは、また別ものでしょう。
その後、「情報バラエティ」というジャンルが人気を集め、知的な番組と評価もされました。しかし、そこからは「シャレっ気」は感じられませんでした。例外ともいえるのが、90年にオンエアされたフジの深夜番組「カノッサの屈辱」ですが、これについては回が進んだところで触れたいと思います。
そんな中、数少ないDNAの継承者といえるのが、「てれびふぁそらしど」のレギュラーでもあったタモリでは。タモリでコントといえば「今夜は最高」が思い出されますが、むしろ素のタモリが全面に出ている番組にシャレっ気を感じます。
「タモリ倶楽部」もシャレのきいた番組ですが、昨年スタートした「ブラタモリ」は、知的バラエティの新たな形を確立させたという点では、スタイルは全く違うものの、DNAを受け継いでいるのでは。NHK制作ということも関係しているのかもしれません。
全編にタモリの知識、ウイット、警句等があふれ、それだけで散歩番組として充分成立しているにもかかわらず、毎週新たに作られるCG映像。意図的かどうかは別にして、あの部分には充分「シャレっ気」を感じてしまいます(笑)。

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