前回、前々回と、ゴールデンアワーに3本以上の「看板番組」を持つ金看板の男達を紹介してきました。ビートたけし、所ジョージに続いてトリを飾るのは、なんと週6本もの看板番組をゴールデン枠に抱えている島田紳助です。

「えっ、明石家さんまは?」と思う人もいるかもしれません。午後7時から9時台までというタイムラインの中で捉えると、『踊る!さんま御殿!!』『さんまのスーパーからくりTV』の2本ってことになるんですね。とは言っても、11時台の『ホンマでっか!?TV』や、関西発の番組も好調なさんま師匠だけに、准金看板といってもいい活躍ぶりです。

そう思っていたら、この秋から『ホンマでっか!?TV』が、この秋からゴールデン枠に「昇格」するというニュースが飛び込んできました。これで晴れて、金看板の仲間入りということなので、時機を見てご紹介させてもらいます。

さて、本題の島田紳助に話を戻すと『行列のできる法律相談所』『人生が変わる1分間の深イイ話』『開運!なんでも鑑定団』『紳助社長のプロデュース大作戦』『クイズ!ヘキサゴンⅡ』『ホンネの殿堂!!紳助にはわかるまいっ』と、週6本の看板を持ち、まさに大車輪の働き!!

本人いわく「週に4日は休んでる」とのことですが、一度に2本撮り、3本撮りを駆使したとしても、相当に忙しい日々を過ごしていることは間違いないでしょう。さらに凄いのは、ほとんどの番組の制作にまで深くかかわっているということ。

6本はそれぞれタイプが違うものの、どれも次第にトーク部分が多くなって、互いに似通った印象を受けるのは、仕様というか「今はこれが受ける」という、確信犯的演出と思われます。

お笑い芸人きっての理論派だけに、気軽に見られる番組作りのために、緻密な計算が施されていることは、じっくりと番組を注視していれば腑に落ちるのでは。皮肉でも逆説でもなく「そこそこ面白い番組を作らせれば日本一!」という称号を与えたいくらいです。